陸上競技種目は、走・投・跳 大きくは3つの競技に分かれます。
「走」・速さを競うトラック競技
「投」・どれだけ遠くに投げられるかを競う競技
「跳」・どれだけ高く飛べるか、どれだけ遠くに跳べるかを競う競技
今回は、「投」投てき種目、「跳」跳躍種目、競技場内におけるフィールド競技にフォーカスした、各競技用スパイクをご紹介します。
フィールド種目スパイクも、トラック種目と同様に、各競技において選手が最もパフォーマンスを発揮できるようスパイク設計の細部にわたり、各競技種目動作に合わせて繊細につくられています。
はじめてフィールド競技専用スパイクを購入予定で店舗にご来店されるお客様には、「他のスパイクと、フィールド専用スパイクと何か違うんですか?」と質問をうけることがあります。
サークル内で力をため込み、瞬時に「投」にその力を集中させてより遠くへ投げる。
・砲丸投
・円盤投
・やり投
・ハンマー
助走から踏み切り、そして反発を跳躍につたえてより遠くへ、または高く跳ぶ。
・走り幅跳
・走り高跳
・棒高跳
・三段跳
各競技専用スパイクを使用することで、競技のパフォーマンスアップにつながるのです。
競技におけるモーションがシンプルだからこそ、選手の持ち合わせている身体、フォーム、競技スタイルをいかせるスパイクが、選手のパフォーマンスを最大限発揮できるよう、足元をサポートしています。
アッパー:
メッシュ素材アッパーと合成皮革補強により、各競技による動作の体重移動による足の加重に合わせて伸縮、且つ、サポートをする。
各競技動作で必要とされるスパイク内での足の安定を確保し、スパイクと足の動きのズレを感じさせないしっかりとしたフィット感。
アウトソール:
選手に合わせて大きく2種類のアウトソールがあります。
■地面と接地するソール表面はざらざらとしており、地面との摩擦を起こしやすいグリップ型。
ターンの勢いは付けにくい反面、身体の軸がぶれにくく、投げ放しのタイミングがとりやすいです。
【こんな選手におすすめ】
■地面との摩擦効果を遠心力へつなげるラウンドソール型。
ソール前足部分にラウンド構造をもちいて、ターン力(遠心力など)をさらに高める形状ソールもあります。
最大限にパワーを活かした投てきのパフォーマンスに期待できます。
助走・クロスステップ・投げ放ち(リリース)と、競技中の動作が多様な種目です。
助走→クロスステップ→体重移動→腰のひねり→投げ放ち時のパワー、これら動作を正確にやり投げにつながるよう設計されています。
競技の一連動作における軸足の動きをスムーズに運び、パフォーマンスにつながるよう左右異設計構造の専用スパイクもあります。
アッパー:メッシュ素材アッパーと合成皮革補強、足の甲部分はマジックテープ式ベルトで固定するタイプがほとんどです。
アウトソール:競技における身体や足の動きを安定よくスムーズなガイドでサポートする構造になっています。
スパイクピン:フィールド上のタータンサーフェスにグリップがしっかりかかりパワーある投てきを可能にするピン配置。
助走、踏切り、跳躍からの空中でのフォーム、着地、これら一連の競技動作をロスなく、より高く跳ぶ、より遠くへ跳ぶためのスペックが専用スパイクには搭載されています。
アッパー:合成皮革またはメッシュアッパー素材に合成皮革補強。
アウトソール:跳躍各種目別に踏切からの跳躍(ジャンプ)へエネルギーが最大に伝わりやす いよう各跳躍に適した位置にプレートが搭載されています。
幅跳びは、助走→踏み切り→跳躍(上方からの前方へ)、より遠くへ跳ぶことが求められます。
「踏み切り」は、踏切版を正確に踏み、跳躍動作につなげていくことが大切になります。
助走の勢いからの強い踏み込みと跳躍力で、空中での滞空動作につながりより遠くへの着地の可能性に期待できます。
正確に踏み切るために、前足部にピン配置されたアウトソールは、面でとらえやすいよう、ある程度の面のある硬めのプレートを搭載しています。
さらに、助走から跳躍へ体重移動がしやすいよう前足部にラウンド形状を用いた専用スパイクもあります。
ラウンドしていることで、助走からのスピードを最大に活かして跳びのパワーにつなげると 言うわけです!
幅跳び専用スパイクの設計にミッドソールに厚みをプラス。
ホップ・ステップ・ジャンプ動作の中で、地面からの反発を活かしラストのジャンプ(跳躍)につなげるためのミッドソールです。
幅跳び用、三段跳び用を使用します。
前方方向へ助走、上方向へ跳躍、この跳躍前の踏み切り時に「地面を面でとらえる」ことが、高い跳躍へとつながります。地面からの反発が、跳躍のパワーとなるので幅跳び・三段跳び各専用スパイクを使用すると言うわけです。
走り高跳びには、「はさみ跳び」「正面跳び」「ベリーロール」「背面跳び」の4種類があります。
「片足で踏み切り」がルールのため、各跳躍の種類によって、どの角度で踏み切り、高い跳躍へつなげるかは各それぞれです。
現在、中学生以上は「背面跳び」が主流です。
専用スパイクは、走り高跳び種目における、助走→踏み切り→跳躍(ハイジャンプ)までの足または身体の動き、体重移動、加重など、競技一連の動きのパフォーマンスをサポートするスパイク形状になっています。
走り高跳びの助走は、「速く走り抜ける」よりは、ある程度のスピードでテンポよい歩数で踏み切り位置まで進み、片方の踏み切り足の踏み切りによって斜め上へより高く跳ばなくてはなりません。
跳躍時(ハイジャンプ)は、集中したパワーとしっかりとサポートするソールパターンとアッパーのフィット感が重要です!